4児の父が考える子供の性格について😕

モンスター親

 年齢が30代にもなると、周りの友人知人が家庭を持つ割合が急上昇します。私の周りは約7割が今を時めくイクメンとして日々奮闘している様子です。それに伴って、他の家庭で育ったお子さんと接する機会も多くなりました。
 今回は、自分の4人の子供と他人の多くの子供を幼少期から見て感じた「子供の性格」についてエピソード交えて話したいと思います。

データから見る子供の遺伝😑

よく聞く話ですが、それは性格は遺伝で50% 育つ環境で50% と言われていることです。

性格は遺伝で決まるって本当ですか? | 日本心理学会 (psych.or.jp)

心理学ワールド第29号掲載
(2005年4月15日刊行)

しかも、それには頭の良し悪し(ここでいうと記憶力や継続性)も遺伝があるとのこと。
  ※遺伝率が高いのは背丈>容姿>知性の順になっているそう。
 そんなん何となく知ってます感じてます。いつかの教師が「勉強は唯一公平なスポーツだ。だから、お前ら頑張れ」という生徒達への励ましを、冷めた気持ちで聞いていた青春時代を思い出します。公平ではあるけど、予め到達できるレベルの難易度が違うのならそれは不平等では・・「あ こいつ絶対無理。まじで出来が違うわ」と分からされた思い出数知れず。やれ幼少期の過ごし方がどうとか、数学は小2算数で決まるとか、そういう次元ではないレベルの違う確かな才能の存在を感じて生きてきました。

⚠遺伝の誘惑について

 私も4人の子供を持つ親として、つい高望みをしてしまう瞬間があります。子供が人よりも物覚えがいいとか、とても大人びた論調で話すとか、かけ足が速いとか、背が高いとか、今がそうだからってだけの要素に目がいきます。これらすべて、頭に「他の子と比べて」が付きます。この比べる時点でおかしいのかもしれません。
 親は子供に、ただ元気に生きていくことだけを願うべき。元気がなくなりそうだったら、元気と愛を注いでやる。これだけを再認識して、目につく遺伝という成長過程に惑わされないように気を付けます。ただ、これは私個人の親の在り方に対する考えであって、他の親御さん達はもちろん自由です。背が高いからバスケットボールでもやらせてみよかー というのも、子供を思ってのことです。いつしか、それが「応援」ではなく「期待」に偏らなければ何も問題ないと思います。
 「遺伝」の見栄えに対して、安易に寄り添うことは注意が必要です。

子供の性格を実体験から考察🤔

 自分の子供や他人のお子さんを観察してはっきり言えるのが、やっぱり性格も遺伝します。早くて1歳満たないくらいから、「この子はこういう性格、あの子はこういう性格、これが好きであれが嫌い」などが判別できます。そして、その性格は結構長く(小学1年生くらい)までやっぱりその通りです。
 大人しい本とお絵描きが大好きな子、体をとにかく動かすのが大好きな子、親と話すのが大好きな子、犬と一緒にいるのが好きな子、本当に様々です。
 性格は生まれた時から決まっている。この事実を有耶無耶にしていて起こってしまった、私の知人にあった少し悲しいエピソードを紹介します。

友人Aの長男a🏃‍♂️くん、友人Bの長男b🧎‍♂️くん は共に5歳でした。
友人Aは体育会系のバリバリ営業マン。友人Bは理系大学院出身の知的な研究員です。
やっぱり例にもれず、a君は常にパワフル,アクティブ,ダイナマイト b君は図鑑で宇宙を見るのが好きなインテリジェンス 見た目も中身も対局なご家庭と公園で遊んだ時のことです。どちらも可愛いじゃありませんか。

友人Bの奥様B’は、陸上でインターハイまで行ったことのある文武両道を体現する、現在もキャリアウーマンの美人です。
 a君が元気よく遊具で遊んでいた様子を見た奥様B’はb君に言いました。
B’「もっと小さい頃から外で遊ばせれば良かったのかな。私の経験則で言うと、活発な子に小学生になったら勉強でも運動でも負けちゃうよ。最後は根性だから。今からでもいいから、図鑑を見るのはやめてa君と遊んでおいで」
 そしてb君自身が公園にまで重い中持ってきた図鑑をひょいっと取り上げ、a君のいる方へ背中をドンっと押し出しました。

 この言葉を聞いて目を丸くした私が友人Bをチラっと覗くと、かつて見たことのない形相を浮かべて耐えてました。眉間の皺と、こめかみの紫色の血管が浮き出ていたのを忘れられません。(正確に言うと2度目:大学生時代に1人暮らし友人B宅に私達が勝手にお邪魔して飲んでいた以来)
 b君は本当に嫌そうにa君の後をとぼとぼ歩いていました。

 そして、数年経過した今 BB’b家庭は諸々うまくいっていない様子です。


 あの時に感じた違和感が忘れられません。なんやねん、負けるって、なんだよ、根性って。私も友人Bも、その時のb君と奥様B’に対して何もアクションを起こせませんでした。公園を楽しむ活発な子供が良くて、宇宙の図鑑が大好きな子供が悪いのか?良いか悪いじゃない、とはっきり判断できます。b君に「好きなことしなよ。自由なんだよ。」と声を掛けてやりたい。しかも、産まれた時から好きも嫌いも得意も不得手も遺伝で大枠決まっているんでしょ?そりゃ無理ってもんよ奥様B’よ。あとお前の理想の子供像を押し付けるな。時よ戻れ と叫びたいです。

環境要因が性格に与える影響について💪

 遺伝的性格が全面に出る幼少期について考察しましたが、10歳を過ぎたあたりから周りの環境から影響を受ける割合が多く出てくることを感じます。
 ➤言葉がすごく丁寧な教師に影響を受けて、発言に気を遣うようになった。
 ➤女子に人気の友達が、誰にでも思いやりに満ちた男の子で自分も真似しようと思った。
 ➤嫌いなあいつよりも、〇〇がうまくなりたいから練習するようになった。
親以外の何かに影響を受けて行動できるって良い感じがします。それが、ポジティブなものなら歓迎です。やさぐれた15の夜を謳歌している集団に混じり、突然夜遊びを始めた知人の子を聞くと、環境が与える要因は少なからずあると思います。
 しかし、環境が「性格」に影響を与えているかどうかは疑問です。

周りの環境影響を受けやすい、受けにくいも結局 遺伝的性格要因が強くね?
環境の影響を受けるのは「行動」なのでは?

 環境が、考えや行動のきっかけになるとは思います。でも、性格に影響している??
例えばとあるc君が幼少期から詰め込み型学習塾にぶち込まれ、週7日塾通いをします。なんの疑問も持たずに小学5年生になった頃に周りを見ると、まったく勉強をしない友人が幸せそうにゲームや野球に夢中になっている。ここで受けとる影響も、結局その子の性格で変わるのでは?
 「自分だけなんで塾ばっかりなんだ。自分がやりたいことをしたい。友達と遊びたい。」
 「あいつら馬鹿だな。今勉強を頑張らないと将来後悔するんだ。」
 「塾に通わせてくれている親に感謝だけど、野球って面白そうだよな。話聞いてみよ。」
性格によって、受け方は様々です。
 理屈っぽい親の子供がやっぱり屁理屈クソガキタイプ(これはこれで可愛い)なのをよく見ます。親にそっくりな考え方と理屈を持っていて、親の言動とかを真似しているのかなと思いきや、「あー 根本がその親と一緒だから同調して濃く出てるのかも」という可能性も感じます。

✅自分の子供が世界一なら性格なんて関係なし

 子供にこれを好きになってほしい。これを取り組んでほしい。こんな大人になってほしい。親なら誰しも願ってしまうあれこれ、でも子供の遺伝的性格・特性は無視しがちです。親の願った通りに成長する子(それはそれでどうなんだ?)、親とそっくりに生きる子、親と真っ向から反発する子、遺伝で大枠決まっているのなら願う必要なんかない。世界で一番 愛してると思っていればその親子の物語は簡潔に完結してます。
 動物や虫でさえ、種類によって性格も違って得意なものも違います。きっと人間は、肌の色とか国籍ではなく実はもっと細かな部分で分類できるのでしょう。※それすると、差別だなんだ始まるのでもしかしたら頭の良い人達が黙っているのかも・・(陰謀論)

父と長男の会話

長男:先生に「車のおもちゃを2台で遊ばないで」って怒られた。
父:お父さんもさ、昔○○みたいに先生に怒られてたわ。そっくりだな。
長男:そうなんだ。先生いっつも○○に「やめなさい!」って怒るんだよ。
父:へー。それで○○はどう思うの?「やめなきゃ」って思うの?
長男:全然思わない。
父:どうして思わないんだw
長男:だって言葉だけなんだよ。本当にやめさせたかったら手を掴んだりするよ。
父:ほうほう。(あれ、俺ここまでぶっ飛んでなかったな)
長男:あと、どうしても言わないんだよ。○○が聞いても。
父:あー理由を教えてくれないのか。先生も忙しくて疲れていたんじゃないかな。また聞いてみな。どうして昨日「車のおもちゃを2台で遊ばないで」って注意したんですか?って。
長男:うん。たぶんね、片方の車で△△くんが遊びたいと言ってたからだと思う。
父:え?わかってんの?じゃあ聞く必要ないじゃん。
長男:うん。でも聞かないと
父:なんで?
長男:先生が注意するとき、お顔面白いんだもん。見たいんだ。
父:○○、普通は怒られたらよくお話を聞いて、落ち込んだり考えたりするんだよ。
長男:ふーん。はい、考えた。
父:・・・・・

性格って遺伝しないのかもしれません。


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました