バスで席を譲った長男を「もっと褒めなさい」と怒られた父

社会への吐露

先日、妻の実家へ行くことになりました。
車で1時間もかからない距離なのですが、長男が「電車とバスで行きたい」とのこと。
その希望を汲み、私と長男だけは電車とバスで向かうことにしました。
考えたら産まれた時から2人で移動したことなんてなかった。
彼なりに少し思うことがあったのかもしれない。

道中にお婆さんと出会いました。

(余談)男は乗り物が好きなのはなぜだ

撮り鉄の皆さまよろしく、男性はなぜこうも乗り物が好きなんでしょうか。😄
私の長男は本当に電車やバス、バイクに車(救急車や消防車なども)が大好きです。

家の近くをゴミ収集車が朝方に通行すると、窓から顔を出して「おはようございまああす!」と叫びちらかす。💦

残念ながら、父である私はあまり好きではない。むしろ嫌いな方です。
「幼少期の私は乗り物が本当に好きだった」と祖母である私の母は言いますが、勘違いしています。幼少期の玩具がそれしかなく、本もなく、親が遊んでくれるわけでもないことを理解して時間が過ぎるのを待ちながらいじっていただけです。
今でも実家に帰り大切そうに保管してある私の思い出の品々(ミニカー群)を見ると、吐き気がします。なので、なおさら1つの集中できる対象を持っている方を見ると素敵だなと思うんです。

そんな暗い陰者である私は例外として、電車や車が好きな男の子って多いですよね。
音を出すのがかっこいいのか、大きな車体に憧れをもつのか
どちらにしても、知性と好奇心を輝かせ、必死に目に焼き付けようとするその瞳には何か私自身が失ってしまっている大切なモノが宿っています。子供に対して羨ましさと尊敬すらあります。

ホルモンによる脳の作りにより、男性脳は大きく動くものに興味を持ちやすいとかなんとか

男性はなぜ「乗りもの」が好き? 発達心理学の観点から見た性別による嗜好の偏重とは

男性はなぜ「乗りもの」が好き? 発達心理学の観点から見た性別による嗜好の偏重とは - (2) | 乗りものニュース
クルマや鉄道など、「乗りもの好き」は男性が多いというイメージがあるかもしれません。そもそもなぜ男性は乗りものに引かれるのでしょうか。発達心理学を専門とする大学教授に聞きました。

長男が席を譲る、そして知らん婆さんに怒られる父

長男は電車では席に座りません。ボックス席の窓際なら喜んで座ります。
理由は「外の景色が見たい」から とのこと。🙄

バスに乗り、席が1つ空いてたので着席する長男。
私は隣のつり革にぶら下がり「よかったな座れて。ゆっくり外見れるじゃん。」と文庫本を取り出し読書を開始しました。
長男は「お父さんは座りたい?代ろうか?本当にいいの?」とめっちゃ聞いてくる。
なんかいいじゃん息子よ

少し走り次のバス停で身なりの整ったお婆ちゃんが乗車してきました。濃い香水が鼻孔を殴ってきます。
私の所見では、70手前。足腰弱そう。うーん。自分だったら譲るな。と思った矢先
ドアが閉まる前にすぐに立つ長男。
長男「お婆ちゃん、座ってください。」
お婆ちゃんは「いいの?どうもありがとう。助かるよ。」と話し、ゆっくりとした動きで着席しました。
いいじゃん息子よ

私は右手でつり革に掴まり、左手で持っていた本を尻のポケットにしまい長男の右手を握りました。長男は目を輝かせてバスから見える景色を凝視していました。
お婆ちゃん「うほん。お父様?でいらっしゃいますか?」
「ん?」
なんか聞こえた。こちとら息子の成長を左手で感じて幸せホルモンを得ているとこなんだから邪魔すんな と思いつつ「はい、そうですが」
お婆ちゃん「息子さんが素晴らしい行いをしたのだから、それをしっかりと褒めてあげなさい。その方が子供は喜びますし、成長しますよ」
・・・・・・・・
え?いま 息子が席譲ったお婆ちゃんに父親として育児指導(アドバイス?)受けてる? と私は衝撃が走りました。

その時の頭の中に出た複数回答案は下記です。

  1. 社会保険料高すぎだぼけ。老人は健康のために立ってろ。
  2. うるせえババア。譲ってもらった席で何偉そうに。
  3. 素晴らしい行いではなく素晴らしい息子なので、当たり前です。
  4. ババアよ。その席をに譲れ。
    優先席で寝たふりしてる奴を叩き起こしてあんたそこ座れ。

私は大人なので、当然の・・・・ 0. へえ

婆ちゃん・・・・・」 
「・・・・・」

多分 元教育職かじり婆ちゃんの戯言を余裕のスルーです。
(こういう婆ちゃんが子供連れてきた娘の育児に色々口出して嫌われるんだろーなあ)勝手な妄想です。

子供本人の前で「お父さん褒めてあげて」って言われてから褒めるかよ。🙄
バスから降りて、一緒に夕飯を食べ終わって一息ついたところで「そいえばさ。長男 席譲ってあげてかっこよかったよ。」とボソッて言ってあげるつもりだわ ぼけこらあ。

この人は、子供を子供としてしか見ていない。
1人の感受性豊かな思考する人間として意識していない。
じゃないと褒めろなんて本人目の前に言わんもん。

私は左手をぎゅっとすると、長男の右手がギュギュっとし返されたので、こいつ外の景色を見ながらやっぱり聞いてんだなー と改めて成長を感じました。

バス停から実家まで歩く 父と長男の会話

父:電車とバス楽しかった?
長男:うん!バスって曲がる時にすごいゆっくり大きく曲がるんだよ。あと暖かい風が椅子から出てた。あとワイパーがでかい。鏡もたくさんだった。
父:良く気付いたなあ。
長男:めっちゃ揺れるね。バスって。
父:そうなんだよ。お父さんも何かに掴まっていないと転びそうになるもん。
長男:お父さんは○○(長男)に掴まっていたから大丈夫だったね。
父:あ?あー そうだね。ありがとうございます。
長男:いいですよ。・・・はあ。
父:どうした。
長男:ずっと立ってから、疲れて歩けない。
父:大丈夫。歩ける。
長男:んん!?おんぶして。
父:・・・・いいよ。じいじの家までおんぶしてやる。特別だ。
長男:やったあ。
父:おい。後ろから首をなめるな。つばが気持ち悪い!
長男:ごめんごめん。

話す言葉や思考は成長して大人びて見られることもありますが
やっぱり甘えたい時に来てくれる かわいい子供でした。
なんかいい話で終わってしまった。

んー 妻の実家の風呂でめっちゃ小便していました。😮

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